日本物理学会 第61回年次大会

領域5 インフォーマルミーティング 議事録

 

2006年3月28日 愛媛大学 173019:00

領域代表:末元徹

世話人:谷俊朗,齋藤伸吾,富田憲一,島田賢也

 

 

1. 報告事項(インフォーマルミーティング資料を参照)

 

1.1. プログラム編成について

(1) 一般講演,シンポジウム,特別講演の会場の割り当てについて.

(2) ポスターセッションの割合について.

 

1.2. キーワード別申込数の推移について.

 

1.3. プログラム編成にあたって世話人からのお願い.

・今回,異なるセッションで同一の講演者が行わなければならない口頭発表が接近して設定されたため,講演時間の調整が必要となった.

 → 複数の領域に講演を申し込んだ場合,何も連絡がなければ,プログラム編成時に領域を超えた調整は行っていない.複数の領域で講演する可能性があれば,その旨を講演申込時にアブストラクトに続けて書いていただきたい.

・キーワードの記入もれ,誤記入が複数ありました.第一キーワードは慎重に選び,またできるだけ2つ書くようにしてください.

 

1.4. 英語セッションについて

 

1.5. 招待講演,シンポジウムについて

・プログラムでの英語表記が不徹底だったので,次回以降のプログラムで徹底して欲しい.

(次期世話人への申し送り事項)

 

1.6. プロジェクタの使用について

・会場でプロジェクタ用Dsubケーブルの不良があった.ケーブルの予備を準備しておいてほしい.

 

 

2. 議事(インフォーマルミーティング資料を参照)

 

2.1. 領域副代表(200611月〜200710月)の選出

次期領域副代表として那須奎一郎先生(高エネ研)を選出した.

 

2.2. 次期世話人(200611月〜200710月)の選出

次期世話人として高橋聡先生(奈良先端大)と組頭広志先生(東大院工)を選出した.

 

2.3. シンポジウム・招待講演の提案

(1)「強相関電子系における光誘起相転移の超高速ダイナミクス」岡本先生(東大)

(2)「光誘起相転移に関する実験的・理論的研究の新展開(仮題)」那須先生(高エネ研)

(3)「空間分解,時間分解光電子分光(仮題)」,秋の学会前に硬X線光電子分光に関する国際ワークショップが開催されるので,海外からの招待講演も検討したい.島田(広大放射光)

(4)「メタマテリアル」に関するシンポジウム,石原先生(東北大)

 

シンポジウム提案の方法については会誌3月号を参照のこと.

物性分野の締切は4月30日.

領域5締切は4月16日(日)とする.

シンポジウムの提案法・採択等については,これまでの事例を確認し,メールリスト等で連絡する.

別紙1別紙2参照

 

2.4. 領域7との合同セッションの新設について

「領域7」との「光誘起相転移」合同セッションの新設について下記の要件(1)(3)をみたすことを前提に了承された.

(1) 光誘起相転移を分割しない.

(2) 領域5でプログラムの編成を行う.

(3) 必要があれば随時合同セッションの見直しを行う.

別紙3を参照

 

合同セッション新設について下記のような意見があった.

・光誘起相転移として有機・無機を区別なく議論できるようにしたい.講演が重複しないようにしてもらいたい.

・光誘起相転移については,領域5に申込をしてもらいたい.合同セッションを組んでも講演が重複するという問題は解決しないのではないか.合同セッションを組まずにプログラム編成の工夫で解決できないか.

・講演の重複というテクニカルな問題でなく,合同セッションとして一緒にすることで,「光誘起相転移」の研究の広がりを期待している.

・例えば「光電子分光」については,領域5と領域8でそれぞれセッションがある.どれを選ぶかは講演者が判断している.異なる領域で同じキーワードのセッションがあってもよいのではないか.

・「光誘起相転移」については,領域5が主体的に進めていくべきである.

・合同セッションは立ち上げた後,しばらくして状況が変化してやめようとしてもやめにくくなることがある.ある程度,期限を設定して,状況を見ながら評価し,やめられるようにしておいた方がよい.

・合同セッションは,講演の重複をさけるというテクニカルな問題でなく,前向きな研究の発展を期待しているので,今回は新設ということでよいのではないか.

・合同セッションを立ち上げるとして,プログラム編成については,件数が領域5の方が多いので,領域5の方で主導して行う.

 

2.5. 領域4との合同セッションの廃止について

領域4との合同セッションを廃止することが了承された.

 

廃止にあたって,以下のような要望があった.

・経過措置として,領域4との合同セッションを希望する申込があった場合は,講演者に確認をとってプログラムを編成すること.領域5のセッションに組んでよいかどうか,領域4に移った方がよいかどうかを確認すること.

 

2.6. 若手奨励賞について

領域代表から提案された案について,下記を変更し,了承された.(別紙4を参照

・年齢については,学位取得後10年を目安とする.したがって年齢については,

「35歳未満」→「37歳程度以下」

に変更する.

ポストによる差別を設ける事は好ましくないので「これを超えていてもポスドク,助手など明らかに指導的立場にない者は対象者に含める.」を削除.

 

この件では,以下のような要望があった.

・年齢については他領域と揃えたい.

 

選考方法の詳細については,ワーキンググループを設置して決定する.

 

※4月7日の段階で、領域代表の間でできるだけ統一の基準をもうけたい、という状況となっており、さらに改訂がなされる可能性がある。

 


別紙1

 

*******シンポジウム・招待講演・企画講演に関する規程(2006年4月10日改訂)*************

 

氈Dシンポジウム提案方法:

(1)提案者は提案原案をメーリングリストion-hikari@laser.mp.es.osaka-u.ac.jpで公開し,議論を行う.ただし,この段階では講演予定者の氏名は公開しない.

(2)提案者はIMにおいてプロジェクターなどを使って直接提案することもできる.

(この場合も(1)の方法で提案を公開する)

(3)提案者は,学会のWEB登録締め切りより前(2週間程度)に設定した領域内締切までに,講演予定者も含む計画案を世話人または領域代表,副代表に提出する.採否は選考委員会で議を経て決定するが,この際計画の変更を求めることがあるので,この段階で講演者に内諾をとる必要はない.

(4)決定後,講演者を確定し,提案者が学会のweb登録を行う.

なお,シンポジウムの講演タイトルは実際の発表言語にかかわらず英文表記とする.

 

 

.招待講演提案方法:(詳細は以下の取り決めを参照してください)

(1) 推薦者は提案原案(正式なものでなくともよい)を領域代表もしくは世話人に送る.この時点でメーリングリストで公開する必要はなく,被推薦者の了解も不要.

(2) 集まった提案は領域5選考委員会で議論される.ここで最終的に推薦された提案について,推薦者は被推薦者の了解を得た上で,〆切までに申請書を作成し物理学会のWWWで提出する.

 

領域5招待講演選考についての取り決め

 

以下の2つの方法により推薦を集める.なお,この2つの方法による推薦は基本的に同列に扱われ,領域5選考委員会(補足3を参考のこと)にて区別することなくまとめて審議される.

1.公募型:広く一般に招待講演の推薦を募集する.

2.座長推薦型:前回の物理学会にて領域5座長を勤めた方々から招待講演にふさわしいと思われる講演を推薦して頂く.もし担当セッションにふさわしいと思われる講演がない場合は推薦の必要はない.

3.上記2つの方法に共通する事項:

(1) 提出する書 は必ずしも物理学会に最終的に提出すべき様式に則る必要はなく,それに準ずるもの(補足1,2を参考のこと)で構わない.

(2) 推薦された講演が必ずしも最終的な領域5推薦とはならない可能性があるので,推薦者は被推薦者(講演予定者)にあらかじめ了解を取る必要はない.

(3) 締め切りを従来の領域内締め切り(学会締め切りの2週間前)よりも数日早めに設定する.

(4) 集まった推薦は領域5選考委員会(以下選考委員会)にて優先順位を付けられる.学会プログラム委員会での採択可能な件数を考慮して3~4件程度を最終的に推薦する.

(5) 選考委員会後,推薦者は被推薦者の了解を得た上で正式な提案書を準備し学会に提出する.

 

補1: 被推薦者の都合により推薦が辞退された場合は順位の繰り上げを持って対処する.

補2: 「正式な提案書に準ずるもの」について.特に様式は定めないが,

1.講演者氏名および所属, 2.仮の講演題目,3.講演要旨(案)および推薦理由,4.可能であれば関係する出版リストについて記すことにする.

補3: 領域5選考委員会は,領域代表と副代表に加えて,過去の領域代表,ジャーナル編集委員,学会誌編集委員,世話人経験者他から,領域代表が世話人と協議し,分野,地域等のバランスを考慮して依頼した3名程度を加え, 5名程度で構成する.

 

。.企画講演提案方法:

招待講演に準ずる。


別紙2

 

シンポジウム提案の方法について補足説明

 

ion-hikariIMにおける提案で固有名詞を公開しないのは,選考委員会で講演者の変更や講演数調整などを行う可能性があるからである.ただしIMの議論で必要に応じて口頭で固有名詞を出す事は妨げない.

IMに出席できなかった人のために,(2)の場合もion-hikariでの公開を求めることにした.


 

別紙3

 

「光誘起相転移」合同セッション立ち上げの要件と留意点

 

(1) 「光誘起相転移」を分割しない.

★問題点

・実現するためにプログラムを如何に組むか

・合同セッションの範囲をどこまでにするか?

★上述の問題点に対する対応策

プログラムについては領域5で責任を持つ.

有機以外の光誘起関係のセッションとなるべく連続した時間帯に行う.

領域10との合同(誘電体の光制御・光学応答)との重複を避けるように注意する

光誘起全体を合同にする必要はない.しかし,有機関連だけで半日埋まらない場合,プログラム編成上,他の物質の一部も合同に組み込まれる.この際,強相関を優先的に組み込む.

 

(2) 領域5でプログラムの編成を行う.

上記の配慮を行うために,領域5の世話人が主体的にプログラムを編成する.

(これについては,領域7の了解をとりつける)

 

(3) 必要があれば随時合同セッションの見直しを行う.

領域5または7いずれかの領域で合同廃止の希望が出た場合は協議の上廃止する.


別紙4

 

領域5における若手奨励賞の選考について

 

 

・対象:賞は,1篇またはそれ以上の論文で発表された研究成果に対して与えるものとする.ただし物理学会で発表を行ったものに限る(推薦のときに明記してもらう).他の領域ですでに受賞したものは対象としない(それ以外の受賞歴については関知しない).

 

・年齢:37歳程度以下とする.

 

・選考委員:領域代表,副代表および現選考委員で5名を選び,委員を委嘱する.選考は,この5名に代表,副代表を含めた7名で行う.

 

・選考方法:(1)世話人,(2)座長,(3)領域5全体,から推薦書,参考論文を添えて推薦してもらい,委員会で審査する.