2013年秋季大会 領域5(イオン結晶・光物性)インフォーマルミーティング議事録

201392612:4513:30 徳島大学 DA会場

 

領域代表        2013 4月〜20143  腰原伸也氏(東工大院理工)

 

領域副代表    2013 4月〜20143  小川哲生氏(阪大院理)

 

領域運営委員                                                

                        2012 10月〜20139月 早瀬潤子慶應大理工)、高橋学群馬大工

                        2013420143 小川直毅(理研CEMS)、宮島顕祐(東理大理)

                        201310月〜20149月 小島磨(神戸大工)、伊藤孝寛(名古屋大工)

 

1.次期領域代表・副代表、次々期運営委員の推薦および承認

 

領域代表                                                         20144月〜20153       小川哲生氏(阪大院理)

領域副代表                                                     20144月〜20153       江馬一弘氏(上智大理工)

領域運営委員                                                            2014420153 伊藤弘毅(東北大理)、池沢道男(筑波大数物)

 

2.プログラム編成

 (1) 一般講演,シンポジウム,招待講演

    全ての日程において、2パラレルセッション(ポスタ―を含む)でプログラムを編成することが出来た。

    領域5主催のシンポジウム(2件)同志の重なりは避けられたが、一般講演との重なりを避けられなかった。

    シンポジウムは2件(領域52件)で、招待講演はなかった。

    何件か登壇日時の希望があった。プログラム編成上、希望通りの登壇日時に調整することは非常に困難であるため、真にやむを得ない事情がある場合のみ希望を出されたい。ただし希望を出されても、希望通りの日時にならないこともあることを了承頂きたい。

 

(2)  ポスターセッション

2008年年会                     ポスター講演81件/全講演申し込み数240       33.8%)

2008年秋季大会             ポスター講演99件/全講演申し込み数247       40.1%)

2009年年会                     ポスター講演80件/全講演申し込み数213       37.6%)

2009年秋季大会             ポスター講演103件/全講演申し込み数268     38.4%)

2010年年会                     ポスター講演102件/全講演申し込み数273     37.4%)

2010年秋季大会             ポスター講演 81件/全講演申し込み数258      31.4%)

2011年年会*(震災)   ポスター講演78件/全講演申し込み数256       30.5%)

2011年秋季大会             ポスター講演103件/全講演申し込み数298     34.5%)

2012年年会                     ポスター講演95件/全講演申し込み数241       39.4%)

2012年秋季大会             ポスター講演82件/全講演申し込み数226       36.3%)

2013年年大会                 ポスター講演97件/全講演申し込み数254       38.2%)

2013年秋季大会             ポスター講演89件/全講演申し込み数229       38.9%)

 

    ポスター講演件数は前回年大会よりも減少し、平均値程度であった。ポスターセッションの比率は「望ましい範囲」と言われる30-35%程度をやや上回った。

 

3.キーワード別の申し込み数の推移(カッコ内はポスター件数、Eは英語講演)

    プログラム編成に関して:キーワードは、かならず書くこと、そしてできるだけ2つ書くことについて連絡を徹底する。今回も無記入が1件あった。(前学会は1件)。無記入の一件は、領域運営委員が、発表タイトル・要旨から分野を判断したので、講演者に連絡はしていない。なお講演者は外国人の方だったので、手続きに不慣れであった可能性がある。

    キーワード18について、2013年春の名称変更以降講演数が増えており、今後、より適切な名称に変更する可能性も議論する。

    他の領域にまたがって複数の発表を行う場合や,関連する講演を連続させたい場合等については,申し込み時にその旨を書いておくこと、プログラム編成で考慮されます。連続講演希望票を必ず提出して下さい。

    座長候補者へのお願いプログラム編成から学会誌の仮原稿作成まで時間がありません。学会より座長願が届きましたら、特に、ご辞退される場合、迅速なご連絡をお願いします。

    新たな座長候補の推薦(自薦・他薦)をお願い致します。

 

4.シンポジウム・招待講演・企画講演・チュートリアル講演の提案、推薦、選考

<シンポジウムに関して>

次回、2014年年次大会(2014327日(木)〜330日(日)東海大学湘南キャンパス

シンポジウム・招待講演・特別講演・企画講演募集要項掲載:会誌10月号

物性領域公募締め切り:1031()

領域5事前締め切り: 1017()

領域5メーリングリストion-hikariで事前に提案して、議論し、その後、講演予定者も含む計画案を領域代表に領域5事前締め切りまでに提出する。

 

<招待講演、企画講演の領域内公募に関して>

以下の2つの方法により推薦を集めます。なお、この2つの方法による推薦は基本的に同列に扱われ、領域5選考委員会にて区別することなくまとめて審議されます。

(1) 公募型:広く一般に招待講演の推薦を募集する。

(2) 座長推薦型:前回の物理学会で領域5座長を勤めた方々から招待講演にふさわしいと思われる講演を推薦して頂く。

提案方法の詳細については、上記の領域5webを参照してください。

・シンポジウム・招待講演・企画講演の提案があれば、まだ詳しくまとまっている必要はありませんので、お知らせください。

 

5.領域5 webページ、メーリングリスト

領域5 webページ(http://div.jps.or.jp/r5/)に、学会・領域運営委員からの案内を随時掲載しています。研究会・国際会議の案内のページもありますので、掲載希望の場合は領域運営委員(committee_r5@div.jps.or.jp)までご連絡ください。

 

  メーリングリスト

ion-hikariMLでは、登録しているアドレス以外のメール投稿ができません。異動等によりアドレスの変わった方は、登録削除を行い、改めて新アドレスを登録されることをお薦めします。

 

現在、メーリングリストは大阪大学大学院基礎工学研究科芦田研究室によるボランティアで管理・運用されております。本ミーティングにおいて腰原領域代表による謝辞、また他領域におけるサーバ費用負担例などの紹介がありましたが、引き続き芦田研究室にて管理負担頂けるとの申し出を頂きました。これに関連し、2013930日に新たなレンタルサーバへのメーリングリストの移行作業が行われるため、利用者登録方法が一部変更になる可能性が報告されました。

 

6.各種連絡(学術会議、国際会議など)

5th International Conference on Photoinduced Phase Transitions and Cooperative Phenomena (PIPT5)

   June 8-13 (2014), Bled, Slovenia (http://pipt5.ijs.si/en)

 

The 7th International Conference on Spontaneous Coherence in Excitonic Systems (ICSCE-7)

   April 21-25 (2014), Hakone, Japan (http://www.gono.t.u-tokyo.ac.jp/icsce7/index.html)

 

Ultrafast Phenomena in Cooperative Systems:

   Nonequilibrium Complex Matter Studied on Elementary Time Scales

   February 2-7 (2014), Ventura, CA (http://www.grc.org/programs.aspx?year=2014&program=ultrafast)

 

The 17th International Conference on Luminescence

   July 13-18 (2014), Wroclaw, Poland (http://www.icl2014.pl)

   ICL prize, Plenary Speakers, Invited Speakersの推薦(自薦・他薦)は筑波大学桝本先生宛 (925日〆切)

 

21st International Conference on “High Magnetic Fields in Semiconductor Physics”

   August 3-8 (2014), Panama City Beach, Florida (http://www.hmf21.org)

 

FIRST-QS2C Workshop on "Emergent Phenomena of Correlated Materials"

   November 13-16 (2013), Shinagawa, Japan (http://www.riken.jp/qs2c/2013WS/index.html)

 

29回量子情報技術研究会 (QIT29)

   20131118()19(), 早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館204-05会議室

 

 

7.  審議事項

7.1 領域略称について

物性分野領域の略称表示についての理事会から領域委員会への要望(2013.8.10理事会)

 

A.理事会の現状認識

領域の番号制の導入時に期待されたメリット

「細分化された分科名は学問の発展を阻害する」との認識のもとで、分野の固定化を避け、柔軟に新しい分野を入れたり再編したりすることがしやすくなるように番号制を導入した。

 

理事会の評価

今までのところ、番号制の導入によって分野の流動性が大きく向上したようには見えない。しかし、今後、分野の再編や流動化がおこる可能性はあり、その際には番号制が有利になると期待する。ただし、領域を若手奨励賞や代議員の選出母体と対応させたため、複数の分野が集って領域を作ったところでは領域内の交流が進んだ半面、領域の再編・流動化を妨げていた可能性はある。

番号制のデメリットとして、領域の中身が他の領域や素核宇分野から見えにくいという問題が深刻である。とくにプログラムの記載から領域の内容が分かりにくいため、大会参加者が他の領域の講演を聞いたり、興味をもったりする機会が減り、若手が研究の視野を広げて分野を変えたり新しい分野を切り開くことを妨げる影響を与えているとの危惧をもっている。

 

B.理事会の今後の方針

以上のように、番号制のデメリットが大きいと考えられることから、理事会では番号制を廃止して略称制に変更できないかを領域委員会に対して提案した。

それに対して、各領域から、おもに以下のような意見が出された。

領域からの意見

a.番号制にしたことに対する理事会としての評価を示してほしい。評価が無ければ、名称表示に戻す意義を判断できない。

b.ぴったりした略称の決められる領域とそうでない領域がある。略称化によってある領域がネガティブな影響を被る可能性があり、領域間の公平性の観点から認められない。よって一部の領域のみ略称制に移行することも認められない。

c.細分化された分科を統合する際、名称をつける事が困難であることから番号制が始まった経緯を考えれば、もとに戻すことは難しい。とくに、略称に名前を残せない人数の少ない分野の切り捨てにつながる可能性がある。このような領域では、略称の文字数制限を緩和しても対応できない。

d.もともと領域は大会のプログラム編成の便宜のための存在であった。しかし、シンポジウム提案や若手賞選考などが領域の単位で行われることによって利害関係が生じるようになった。若手賞の選考方法の変更も検討すべきである。

e.番号制は、他領域からみて内容がわかりにくいだけでなく、物理以外の分野や外国から見たその領域の認知度を下げている。略称制に移行すべきである。

 

領域からの意見への理事会の回答

a. に対する理事会の返答は1.の「理事会の評価」に示したとおりである。

b, c.については、略称名への移行がきわめて困難な領域がいくつかあることを認識した。

d.の問題も認識しているが、若手賞を領域に頼らずに選出することは極めて難しいため、現在の方法を変更することは当面は考えていない。

e.については、まったく同意する。

以上から、理事会としては以下のような方針を提案する。

 

理事会提案

・当面、領域名は現在の番号のままとする。

・領域番号の後ろに書かれている分野名を各領域で再検討し、可能な限り短くする。ただし略称でなくてもよい。

・大会プログラム等には、領域番号と分野名の対応を欄外などにできるだけ掲載する。

・領域ごとの判断で、番号より分野名を全面に出した表示をしても構わないが、学会の出す正式な文書には「領域番号」または「領域番号(分野名)」で記載する。

・番号の後ろの分野名は、随時変更してもよい。また、新分野の設定や領域再編を促すため、毎年の年次大会のときに変更の必要がないかどうかを領域内で議論していただく。ただし、変更の際は、他領域にとって不都合がないかどうかをチェックするため、領域委員会および理事会の承認を得るものとする。

 

理事会提案を受けて領域5での審議事項(腰原領域代表)

・名称は「領域5:光物性」でいいか?

(理事会からは、後ろにつける名称は出来る限り短いものにして欲しいとの要望あり)

 

・この番号制見直しが不用意な若手賞の見直しなどの議論としてぶり返さぬよう、理事会にしっかり考えてもらいたいが、そのために領域として改めて主張しておくべきことはないか?

 

本審議事項に対して、以下のような意見が寄せられたが、最終的に「領域運営委員と領域審査員の判断に一任する」という承認を頂きました。

 

「光物性」は領域5のキーワードとしてふさわしいのではないか?

「イオン結晶」のキーワードを名称内に復活させることが望ましいのではないか?

「光物性」と物質名の一つである「イオン結晶」を並列に並べるのは適切ではないのではないか?また、領域5で取り扱う物質は種々あるため、「イオン結晶」だけを特別視すると、他の数多くの物質も併記しなければならなくなるのではないか?

 

7.2 若手発表賞について(文責:腰原領域代表)

領域運営員、領域審査員でメール審議によって検討し、現時点で取りまとめた全体的な検討項目は以下の5点である(なお項目5には細かい検討必要項目多数)。

 

1:まず実行ありきではなく、今回の実行案なども加味し、全体的問題点を見渡した上でIMで今一度その可否を検討する。

 

2:正式名称は現在「仮」に「領域5若手発表賞」と記載。

 

3:今のところ実行可能な形態としては以下の2通りが俎上に。ただしこの選択は「若手発表賞」の位置づけとも密接に関連。

案1:年齢制限を33歳と高めに設定すし、若手全体を対象とする。

案2:年齢制限を29歳までとして、学生発表賞の性格をかなり強めとする。

 

4:春秋の年2回実施か春1回か? また1回あたりの人数は、発表件数の単純な2-3%なら年25名ずつ。項目3にあるように応募者限定すれば(例えば29歳までの若手発表が半分とすれば)、年15名で2-3%。

 

5:実施する場合に審査方法の検討項目は以下の通り。

(1)学会発表エントリーの際に、領域運営委員会宛て応募を届け出る。候補1名あたり応募は毎回1回のみ。年齢は発表時33(29)歳までとし、推薦文(自・他薦可能、他薦の場合、同一人が複数推薦する場合には順位を記載)をつけてもらうかどうか?

(2)その後学会予稿を締切までに運営委員会に送付する。数にもよるが、運営委員会で領域審査員を中心に書面審査を依頼し、候補を受賞人数(発表数の3%程度して5名程度)の3倍程度(5名受賞なら15名強)に絞る。(これは(3)で記載する審査の際の作業量の限度からの算出)この形の事前審査でよいか?

(3)口頭発表の場合は座長と領域運営委員会の指名する審査員2名が、ポスターの場合、領域運営委員会の指名する審査員3名が採点を行う。書面審査も併せた評価で受賞者を学会終了後メール審議などでなるべく速やかに決定する。(審査を3人が関与する形なので、発表やポスターをのべ3x15=45人が聴講する必要あり。このため領域審査員と運営員のみで一人当たり6人くらい採点。)この最終決定方法でよいか?

(4)HPなどで公示するが、特別発表セッションは設けることは現状のプログラム日程では困難。

 

なお若手発表賞に関する上記2種の性格付けに関連して、現在までのIMや領域運営員間での検討で審査プロセスの中での問題として指摘された点は以下の8点。このうち(3)(4)(5)の問題点はスキーム2の「学生発表賞」とすればほとんど問題はないと思われる。

 

(1) エントリーは筆頭著者のみとする。

(2)受賞人数は5名でよいか?あくまでこれは上限とするか?受賞回数も1回のみと制限してよいか?総受賞数とのかねあいで年2回実施するか?

(3)若手賞と並行のエントリーはよいが、重複受賞は辞退を願う。

(4)シンポジウム、招待講演も対象とするか?ここは検討で意見が2分された。

(5)受賞者特別発表セッションの設定は公知には最高であるが、現状のプログラム編成の状況では困難。このためなるべく領域HPでの宣伝に努める。

(6)推薦書は、学生発表賞にすれば不要ではないか?この点は応募者数予測との兼ね合いもあり、事前検討で意見が2分された。

(7)審査員選出の中立性は領域運営委員に一任いただきたい。

(8)費用に関しては当面はボランティア。学会は特定領域への援助は否定。領域運営費制度をこのために創設するかどうか?

 

本審議事項については、時間制限のため、2014年春季大会のインフォーマルミーティングへの持ち越し議題となりました。