2017年秋季大会 領域5インフォーマルミーティング

2017年秋季大会 領域5インフォーマルミーティング議事録

2017年09月22日12:45〜13:30 岩手大学 A20会場

 

領域代表

2016年04月〜2017年03月     田中 耕一郎(京大院理)
2017年04月〜2018年03月     辛 埴(東大物性研)

領域副代表

2016年04月〜2017年03月     辛 埴(東大物性研)
2017年04月〜2018年03月     石原 一(阪府大院工)

領域運営委員

2016年10月〜2017年09月     堀場 弘司(高エネ機構)、上岡 隼人(日大文理)
2017年04月〜2018年03月     廣理 英基(京大)、高橋 陽太郎(東大院工)、馬場 基彰(阪大院基礎工)
2017年10月〜2018年09月     小山 剛史(名大院工)、山崎 篤志(甲南大理工)

 

1. 次期領域運営委員の推薦および承認

次期(2018年04月〜2019年03月)に向けて

領域代表:    石原 一(阪大基礎工)
領域副代表: 岩井 伸一郎(東北大学)
運営委員:    南 康夫(徳島大学)、有川 敬(京都大学)、深谷 亮(KEK物構研)

以上の各氏が推薦され、承認された。

 

2. プログラム編成

 今回のキーワード無記入は0件(前回2件)で、一つだけの申込みが33件(209件中)あった。これも踏まえて、以下の注意喚起および依頼を行なった。

・ プログラム編成に関してキーワードは必ず2つ書くことについて連絡を徹底する。
・ 講演題目に「」や“”等は不要。入力後に必ず確認すること。
・ 登壇日時の希望は原則受け付けていません。
・ 座長依頼に対しては迅速な返信をして頂きたい。

 

3. 申込み件数の推移

2009年年次大会        ポスター講演80件/全講演申し込み数213件(37.6%)
2009年秋季大会        ポスター講演103件/全講演申し込み数268件(38.4%)
2010年年次大会        ポスター講演102件/全講演申し込み数273件(37.4%)
2010年秋季大会        ポスター講演81件/全講演申し込み数258件(31.4%)
2011年年次大会*(震災) ポスター講演78件/全講演申し込み数256件(30.5%)
2011年秋季大会        ポスター講演103件/全講演申し込み数298件(34.5%)
2012年年次大会        ポスター講演95件/全講演申し込み数241件(39.4%)
2012年秋季大会        ポスター講演82件/全講演申し込み数226件(36.3%)
2013年年次大会        ポスター講演97件/全講演申し込み数254件(38.2%)
2013年秋季大会        ポスター講演89件/全講演申し込み数229件(38.9%)
2014年年次大会        ポスター講演72件/全講演申し込み数214件(33.6%)
2014年秋季大会        ポスター講演77件/全講演申し込み数204件(37.7%)
2015年年次大会        ポスター講演69件/全講演申し込み数213件(32.4%)
2015年秋季大会        ポスター講演85件/全講演申し込み数208件(40.9%)
2016年年次大会        ポスター講演64件/全講演申し込み数204件(31.4%)
2016年秋季大会        ポスター講演67件/全講演申し込み数187件(35.8%)
2017年年次大会        ポスター講演64件/全講演申し込み数202件(31.7%)
2017年秋季大会        ポスター講演81件/全講演申し込み数209件(38.8%)

 講演数は前回より増加した。ポスター賞実施の影響かポスター講演の比率が増加し、「望ましい範囲」とされる30〜35%を超えた。また、前回の年会での講演者数を受けて、若手奨励賞の領域5受賞者上限数が3名から2名へと減少した。講演者数の増加が望まれる。

 

4. 招待講演・シンポジウム・企画講演について

4−1. 今回行なわれた招待講演・シンポジウムについて

招待講演
1.(領域9主催、領域5合同)今田 裕(理研)「光と走査トンネル顕微鏡を組み合わせて見る単一分子エネルギー変換/移動ダイナミクス」9/21 10:45〜11:15 @J17会場

シンポジウム
1.(領域5主催、領域3,8合同)「放射光を用いた磁性研究の30年 −磁気円二色性の新たな展開−」 9/21 13:30〜16:55 @A20会場
2.(領域5主催、領域10合同)「反転対称性の破れと超高速非線型ダイナミクスの新展開」9/22 9:00〜12:30 @A20会場
3.(領域5主催)「光物性との連成による新分野創成」 9/23 9:00〜12:35 @A20会場

4−2.次回招待講演・シンポジウム・企画講演の提案について

・ 領域5事前締切:10/20(金)
・ 物性領域Web登録締切:10月30日(月)
・ シンポジウムについては、領域5メーリングリスト(ion-hikari@r5.div.jps.or.jp)で事前に原案を提案し議論する。この段階では講演予定者の氏名は公開しない。選考委員会による決定後、提案者はweb上での登録を行う。
・ 招待講演・企画講演については、推薦者は原案(正式なものでなくともよい)を領域代表もしくは領域運営委員に送る。この時点でメーリングリストでの公開、被推薦者の了承は不要。選考委員会による決定後、推薦者は被推薦者の了解を得た上でweb上での登録を行う。

4−3.共催シンポジウムの実施について

 次回物理学会より、日本物理学会と各種研究共同体(コンソーシアム)との共同で共催シンポジウムを開催することが可能となった。その要項は以下のとおりである。

開催要項
・ 複数コンソーシアムでの開催も可能。
・ 日本物理学会はコンソーシアムから必要経費としての共催費を申し受ける。
・ 基本的な提案・実施プロセスは通常のシンポジウムと同様。
・ 登壇者については通常のシンポジウムの制約を原則として課さない。但し、他シンポジウムとの重複登壇は特別な場合を除き許可しない。
・ 開催できる共催シンポジウム数は原則1大会あたり5件まで。

これらの内容について、ミーティングでは以下のような質問があった。

1. 提案したシンポジウムが5件内に選ばれなかった場合、そのシンポジウムはどうするのか?
2. 共催シンポジウムは領域5のシンポジウム件数とは別のものとしてカウントされるのか?
3. 領域5のシンポジウムの件数として、現実的な上限は?
4. 共催シンポジウムが採択されたら、領域5のシンポジウムの数を減らさないといけないか?
5. 提案した共催シンポジウムの採択と領域5のシンポジウムの採択のタイミングはどうなっているか?
6. シンポジウム数の制限は春も秋も5件か?秋なら素核宇も含めて5件になるのか?
7. なぜ5件なのか?領域内で調整すればもっと多くてもかまわないのではないか?

 運営委員側から2.〜4.については、シンポジウムはそれぞれ学会側で取捨選択されるだろうとのこと、また今学会で領域5のシンポジウムは4件提案して3件採択されたことから鑑みても、全体で数が多すぎるとプログラム編成上時間に余裕がなくなってしまうので、増えすぎても問題だろうとの見解が示された。加えて6.については、物性領域の会場のみで5件なのかも含め、本部に確認を行なう旨の報告があった。

 ミーティングでは、本件に関して早速、大阪大学の芦田教授から共催シンポジウム「光圧によるナノ物質操作の新展開」の申請案およびその内容の紹介があった。

 

5. 領域5webページ、メーリングリスト

5−1.領域5 webページについて

 以下の注意喚起および依頼を行なった。

・ 領域5 webページ(http://www.r5.div.jps.or.jp/index.html)では、学会・領域運営委員からの案内を随時掲載しています。研究会・国際会議の案内のページもありますので、掲載希望の場合は領域運営委員(committee_r5@div.jps.or.jp)までご連絡ください。
・ 領域5メーリングリスト(ion-hikari@r5.div.jps.or.jp)では、登録しているアドレス以外のメール投稿ができません。異動等によりアドレスの変わった方は、旧アドレスの削除および新アドレスの登録をお願いいたします。

5−2.メーリングリストの更新について

 以下の案内を行なった。

・ 今年度よりメーリングリストを移行しました。新MLのアドレスは、ion-hikari@r5.div.jps.or.jp
・ 旧ML(ion-hikari@laser.mp.es.osaka-u.ac.jp)の登録メンバーはそのまま新MLへ登録しております。旧MLも現在使用可能ですが、今年度一杯を目処に停止する予定ですのでご注意下さい。
・ 登録・退会方法、その他詳細につきましては領域5webページを参照してください。

 

6. 審議事項

日本物理学会学生優秀発表賞(Student Presentation Award of the Physical Society of Japan)について

 これまで領域ごとに行ってきた学生賞を日本物理学会全体の賞として制定することに関して、前回から議論が続いているが、全体の承認が得られていない。今回は改定した要項案について再び意見を募集した。学会側から示された要項案は以下のとおりである。

実施要項案

・ 賞状:会長名で授与
・ 受賞の対象:物理学会正会員の内の大学院生または学生会員による各大会の学会発表各領域から受賞者候補を推薦し、当該大会後の理事会において授賞を審議・承認する。
・ 授賞規則:各領域は、受賞候補者決定の規則を設け、事前に理事会の承認を受ける。
・ 審査員:学生でない正会員から選び、そのリストも大会毎に事前に理事会の承認を受ける。
・ 受賞の人数:本賞の趣旨を逸脱しない範囲で領域毎に独自に決定することができる。
・ 仮賞状の発行:各領域において、受賞候補としての推薦が決まった段階で、理事会の承認を待たずに仮賞状を発行することができる。
・ 賞を実施しない、年次大会のみ実施なども可能。
・ 複数受賞は妨げない。

領域5としての審議項目

(Q1) 物理学会全体の賞として「日本物理学会学生優秀発表賞」を制定することについて。
(Q2) 各領域に候補者推薦をお願いする形式に対して。
(Q3) 仮賞状発行許可について。
(Q4) 上に述べたような形で賞を制定した場合、領域として受賞者推薦を行うかどうか。
(Q5) その他意見、疑問点。

 これまでの領域5独自の賞の場合には、その場で受賞者を決めて表彰することが出来ていた。上記の物理学会全体の賞に則るとした場合には、受賞候補としての推薦が決まった後で、理事会の承認を得る必要がある。ただし、仮賞状を発行しその場で記念撮影・表彰を行うことが出来るので、これまでの領域5ポスター賞と同形式で実施が可能である(ただし準備を早める必要有り)。ミーティングでは、「仮賞状を発行して、本部で否決された場合はどうなるか?領域推薦を尊重してもらえるのか?」と質問があったが、それは恐らく問題ないとの領域代表の意見があった。それ以外、上記の審議項目について特に議論および異論は出なかった。

 以上の結果、2018年秋季大会より領域5においても、今までの形式を踏襲する形で物理学会全体の賞に則り表彰を行なうものとすることが了承された。

 

7. 報告事項

7−1.第3回学生ポスター優秀賞について

・ 9/23のポスター発表にて決定する予定。
・ エントリー14件(全ポスター発表件数81件)→ポスター賞は3名を選出予定
・ 各応募者に対して審査員5名による審査を行う。審査員は、「内容・プレゼン・質疑応答を同程度の重みで考慮して総合的に判断」し、1〜3位を選出。合計点により受賞者を決定。
・ 受賞者をポスター発表中に決定し、今回はその場で表彰式も行う。後日領域Webで報告する。

7-2.若手奨励賞について

領域副代表から以下の事が報告された。
・ 若手奨励賞の枠が3人から2人に減ってしまった。これは発表件数が減少した故であり、関係者各位は出来るだけ発表者を増やして頂きたい。
・ 今回の若手奨励賞は8/11締め切りで募集をした。まもなく審査結果を報告する。
・ 奨励賞応募者は少数であった。関係者各位はもっと応募して欲しい。特に一度出して受賞にならなかった方も接戦で落ちた場合があるので、是非再挑戦の応募をして欲しい。

7-3.会員マイページ について

・ 第72 回年次大会(2017年)から、一般講演の申込は会員各人の「マイページ」からのみとなる。
・ 従来可能だった「入会申し込み中」の状態での講演申込はできなくなり、紹介者2名の了承手続及び入会申込金の決済完了後にのみ申込可能。
・ 紹介者2 名の了承手続も、紹介者の「マイページ」から行う。

 

8. 各種連絡(学術会議、国際会議など)

The 12th International Conference on Excitonic and Photonic Processes in Condensed Matter and Nano Materials (EXCON 2018)
開催日:2018年7月8日(日)〜7月13日(金)
開催地:奈良東大寺文化センター(Todaiji Culture Center)
アブストラクト締め切り:2018年3月16日(金)
http://www.excon2018.org

PF研究会「次世代光源で拓かれる光電子分光研究の将来展望」
開催日:2017年10月5日(木)〜10月6日(金)
開催地:高エネルギー加速器研究機構(KEK)つくばキャンパス
Web事前参加申込み 9月28日(木)9時
http://www2.kek.jp/imss/pf/workshop/kenkyukai/20171005/index.html

豊田理研ワークショップ「スピン秩序の動的光制御」
開催日:2017年10月19日(木)〜10月20日(金)
開催地:トヨタ産業技術記念館(名古屋市)
参加申込み 9月22日(金)
http://www.photo-spin.toyotariken.jp/registration.html

CEMS Symposium on Trends in Condensed Matter Physics
開催日:2017年11月6日(月)〜11月8日(水)
開催地:理化学研究所和光キャンパス
口頭/ポスター発表締め切り:9月29日(金)
参加登録締め切り:10月20日(金)
https://www.cems.riken.jp/2017cems-sympo/index.html