2019年秋季大会 IM議事録

2019年9月11日(水)  12:30~13:15 岐阜大学K37会場
司会進行:松永 隆佑 (東京大学)

 

<1.領域代表・副代表・運営委員>

現在の体勢について、次の通り報告があった。
領域代表

2019年04月~2020年03月     岩井 伸一郎(東北大)

領域副代表

2019年04月~2020年03月     木村 昭夫 (広島大)

領域運営委員

2018年10月~2019年09月     小林 正起(東大)、松永 隆佑(東大)
2019年04月~2019年03月     小西 邦昭(東大)、和達 大樹(東大)、渡邊 浩 (阪大)
2019年10月~2020年09月     大間知 潤子(関西学院大)、川上 洋平(東北大)、藤原 秀紀(阪大)
〇次期運営委員の推薦および承認 (任期:2020年 4月~2021年03月)

次の先生方が推薦され、承認された。
領域運営委員

谷 峻太郎(東大)、岩澤 英明(広大理)、岡野 真人(慶応大)

 

<2.プログラム編成>

次の通りに説明と報告があった。

・座長依頼に対しては迅速に返信して頂きたい。
・講演題目に「」、“”等は不要。入力後に必ず確認をして頂きたい。
・登壇日時の希望は原則受け付けないので御理解頂きたい。
<3.申込件数の推移>

2005年年次大会からの申し込み件数(全講演、ポスター講演)について報告があった。

・2019年秋季大会では、ポスター講演71件/全講演申し込み数223件 (31%)
・講演数は前回より増加した。ポスター講演の比率が減少したものの、「望ましい範囲」とされる30~35%内に収まった。
・前回の年会での講演者数を受けて、若手奨励賞の領域5受賞者上限数が3名から2名へと減少した。講演者数の増加が望まれる。

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(参考) 若手奨励賞受賞者数の上限を上げるための講演件数について

若手奨励賞受賞者数上限算定表の受賞者上限算出方法は、「(占有率(%))×0.31+1」と四捨五入となっている。この占有率には直近過去3回の年次大会のデータを使用して算出されるため、若手奨励賞受賞者数上限を3名に戻すためには、3年間継続して講演件数(一般公演のほかにシンポジウムおよび招待/企画講演の件数も含む)を高く維持(占有率: 4.84 %以上)する必要がある。
尚、本年次大会においては、領域5における講演件数が6件増となれば占有率: 4.85 %となり、若手奨励賞受賞者数の上限が3名となる水準に達する。

<領域5講演占有率>
第71回年次大会        223件(領域5) / 4639件(全領域)  占有率: 4.81 %
第72回年次大会        207件(領域5) / 4709件(全領域)  占有率: 4.40 %
第73回年次大会        198件(領域5) / 4745件(全領域)  占有率: 4.17 %
第74回年次大会        195件(領域5) / 4756件(全領域)  占有率: 4.10 %
(*物理学会HPの若手奨励賞受賞者数上限算定表より)
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<領域5申込件数>
2009年年次大会        ポスター講演80件/全講演申し込み数213件(37.6%)
2009年秋季大会        ポスター講演103件/全講演申し込み数268件(38.4%)
2010年年次大会        ポスター講演102件/全講演申し込み数273件(37.4%)
2010年秋季大会        ポスター講演81件/全講演申し込み数258件(31.4%)
2011年年次大会*(震災) ポスター講演78件/全講演申し込み数256件(30.5%)
2011年秋季大会        ポスター講演103件/全講演申し込み数298件(34.5%)
2012年年次大会        ポスター講演95件/全講演申し込み数241件(39.4%)
2012年秋季大会        ポスター講演82件/全講演申し込み数226件(36.3%)
2013年年次大会        ポスター講演97件/全講演申し込み数254件(38.2%)
2013年秋季大会        ポスター講演89件/全講演申し込み数229件(38.9%)
2014年年次大会        ポスター講演72件/全講演申し込み数214件(33.6%)
2014年秋季大会        ポスター講演77件/全講演申し込み数204件(37.7%)
2015年年次大会        ポスター講演69件/全講演申し込み数213件(32.4%)
2015年秋季大会        ポスター講演85件/全講演申し込み数208件(40.9%)
2016年年次大会        ポスター講演64件/全講演申し込み数204件(31.4%)
2016年秋季大会        ポスター講演67件/全講演申し込み数187件(35.8%)
2017年年次大会        ポスター講演64件/全講演申し込み数202件(31.7%)
2017年秋季大会        ポスター講演81件/全講演申し込み数209件(38.8%)
2018年年次大会        ポスター講演54件/全講演申し込み数200件(27.0%)
2018年秋季大会        ポスター講演76件/全講演申し込み数199件(38.2%)
2019年年次大会        ポスター講演61件/全講演申し込み数181件(33.7%)
2019年秋季大会        ポスター講演71件/全講演申し込み数223件(31.8%)
(これまでの領域5IM議事録より)
<4.招待講演・シンポジウム・企画講演>

本年次大会における若手奨励賞、招待講演、シンポジウム、および次回秋季大会でのシンポジウムの提案について、次の通り報告および議論があった。

合同一般シンポジウム4件
・(領域5, 領域1,領域4 ,領域7 ,領域8) 「高次高調波発生の最近の進展;発生機構と物質科学への応用」
9/10 13:30~17:00 @K37会場
・(領域5 ,領域3) 「次世代スピントロニクスに向けた軟X線放射光計測技術の発展」
9/11 13:25~17:05 @K37会場
・(領域9 ,領域5) 「表面・界面プローブで切り開く電池材料の物理」
9/11 13:25~17:15 @K15会場
・(領域1 ,領域5) 「レーザー光源の進化と原子分子物理学の深化」
9/12 13:30~16:55 @K11会場

領域5主催のシンポジウム2件:
・次回年次大会では、物性領域Web登録締切10/25までに提案の申し込みが完了しているか、提案者に確認する。
・領域5では提案者がweb上での登録を行うことになった。提案者の方には気をつけてもらい、運営委員でも確認をする。

○次回招待講演・シンポジウム・企画講演の提案について

領域5事前締切:10月25日(金)
(物性領域Web登録締切:11月7日(木))
領域5メーリングリストion-hikariで事前に提案して議論し、その後講演予定者も含む計画案を領域5事前締切までに領域代表に提出する。

・次回秋季大会において、シンポジウム2件の提案があった。シンポジウム・招待講演・企画講演に関する規程(領域5ウェブページに掲載)に従って、領域5事前締切日4/16までに領域5メーリングリストで事前に提案し、議論すること。

○共催シンポジウムの実施について

前回年次大会より、日本物理学会と各種研究共同体(コンソーシアム)との共同で共催シンポジウムを開催することが可能となった。

・複数コンソーシアムでの開催も可能。
・日本物理学会はコンソーシアムから必要経費としての共催費を申し受ける。
・基本的な提案・実施プロセスは通常のシンポジウムと同様。
・登壇者については通常のシンポジウムの制約を原則として課さない。但し、他シンポジウムとの重複登壇は特別な場合を除き許可しない。
・開催できる共催シンポジウム数は原則1大会あたり5件まで。
<5.領域ホームページ・メーリングリスト>

次の通りに案内があった。

・領域5 webページ(http://www.r5.div.jps.or.jp/index.html)では、学会・領域運営委員からの案内を随時掲載している。研究会・国際会議の案内のページもあるので、掲載希望の場合は領域運営委員(committee_r5@div.jps.or.jp)までご連絡頂きたい。
・メーリングリストion-hikariでは、登録しているアドレス以外のメール投稿はできない。異動等によりアドレスの変わった方は、旧アドレスの削除および新アドレスの登録をお願いしたい。

○メーリングリスト(ML)の更新について

・現在のMLのアドレスは、 ion-hikari@r5.div.jps.or.jp
・旧ML(ion-hikari@laser.mp.es.osaka-u.ac.jp)の登録メンバーはそのまま新MLへ登録済み。
・旧ML(ion-hikari@laser.mp.es.osaka-u.ac.jp)はすでに運用を停止しており、現在使用不可。登録・退会方法、その他詳細については領域5webページを参照されたい。

 

<6.審議事項>

○若手賞の審査、web上での論文(のみ)表記

若手賞の審査に関して、 物理学会の受賞者のリストの受賞理由論文に同じ論文が複数回出ることの是非について。

a) webに論文のみが出ているのは物理学会事務局のミス
(本来は授賞理由)が出ているはずなので修正する。

b)若手賞は、(論文賞のように)論文に授与する賞ではなく「人」
を対象にしているので、論理的には、論文が複数回出ていることに問題はない。(なので、webに論文名しか出ていなかったのは結構深刻だった。)

審査の段階で、候補者の論文の中での役割がきちんと評価することが必要。
実際そのように審査は行っているので、(webに授賞理由がきちんと記載されれば)問題はない。

○大会運営関連事項

a) 大会の運営に関して
開催可能会場の減少や会場費の高騰などにより、年次大会の会場の確保が困難になっている。参加者数の減少、大会運営の赤字状況などを鑑みて、2021年度年次大会以降、教室の稼働率を上げることにより使用する部屋数を3/4に減らす(総合講演、論文賞表彰式を一般公演とパラレルセッション化。総合講演は動画配信。初日午前、最終日午後の活用。3ポスターセッション/1日の導入など)。
会場費の削減により、会場との交渉、管理の負担減につながることが期待されるが、大会運営に関して、今後も様子を見ながら継続的な議論が必要(参加費の値上げなど)。

この事案について以下のような議論が行われた。
・年会の会場の確保にかなり苦労している。会費の増加について抵抗があるか?
・会費を増やせば会員数が減っていくのではないか?
・後ろで立っている人が多くいる広いある程度のスペースを確保することはいい議論をすることにも繋がるのではないか。
・大教室がないという問題もあるので、3/4にするだけで解決できるのか?

b) 大会スケジュールに関して
2020年年次大会より、プログラム冊子体の廃止(PDF化)にともなって、講演申し込みの締め切りが二週間遅くなる。講演申し込み数の増加につながることが期待される。

c) 女性科学賞(米沢富美子賞)の創設
日本物理学会では、米沢富美子氏の業績を記念し、女性会員の物理分野における活動を讃え、奨励するため、日本物理学会 米沢富美子記念賞(以下、米沢賞)を設立いたしました。
締め切り:2019年10月18日 (応募者多数の場合は,領域で選考いたします)
応募書類:
https://www.jps.or.jp/activities/awards/yonezawa.php
をご参考ください.
書類送付先:領域5 副代表 木村昭夫
メール:akiok@hiroshima-u.ac.jp

d) 招待講演やシンポジウムに関して
共催制度(シンポジウムのみ)ができたことにより、一般の招待講演やシンポジウムの開催に関して、領域委員会ではプロジェクト絡みのものに対する制限がかなり厳格に議論されている。
領域5では最近該当する例は無いが、プロジェクト関連のものは注意する必要がある。

この事案について以下のような議論が行われ、継続して審議されることとなった。
・シンポジウム登録に関して、運営委員で申請者が登録を完了させているかを確認する。
・選考対象論文において例えば実験と理論で寄与が分担されている場合なども、実験担当者(責任者)と理論担当者(責任者)とで代表論文が重複しても構わないのではないか。(複数の茶者が「同等に寄与した(equally contribution)」と明記している場合もある。)
・代表論文の重複可とした場合、重複回数に制限を設けるのか。
・物理学会HPに代表論文が記載されるため、論文が重複していることを閲覧者などから指摘される可能性もあり、選考における取り決めを明確にしておく必要があるのではないか。
・領域5MLでご意見を公募したらどうか。
〇領域5キーワード改編
・研究分野の動向や変化に対応できていない?
・現象や物質について細分化しすぎ?
⇒ 特定セッションへの参加研究室の固定化が起こる。

この事案について以下のような議論が行われた、今後も継続して審議していく。
・キーワードの改編の手続きはどうすれば良いか。→大会毎に運営委員と大会本部のやりとりの中で修正可能。
・フレキシブルにキーワードを変えられる状況が重要である。問題になるとしたら、伝統的なキーワードを変える際には皆さんに意見を聞く必要があるのではないか。
・キーワード改編の理念には基本的には賛成する。
・プログラム委員がやりやすい様にしてもらえれば良い。
・キーワードで階層構造があったものをなくしてしまうのは、プログラムを編成する時に難しくなるのではないか。→領域5のキーワードは階層構造ではなく、基本的には1つ目のキーワード選択によりプログラム編成され、会場等の事情によって2つ目を考慮している。
・連続講演希望にはきちんと対応できるのか。→特に問題はないと思われる。
・セッションの参加メンバーの固定化を避けたいのなら、同じ研究室が毎回同じキーワードで申し込むのをできるだけ避けてもらうように注意喚起もできるのではないか。
・領域を超えた学会全体の議論をしないといけないのではないか。→領域代表会議に上げる。
・キーワード制になる前にはトピックス制だった。トピックスでは時代の変化についていけずに、キーワード制になった。変えることを検討した意思を途絶えさせないで思考していくことが大切。
・一度試験的に改編してみて、うまくいかなければまた元に戻せばよい

 

 

<7.報告事項>

以下の項目について報告があった。

○第2回学生優秀発表賞(旧称 学生ポスター優秀賞)

9/12午後 ポスター発表
今回ポスター発表件数 71件、うち賞への応募件数 32件
→ポスター賞は4件(±1件)を選出予定
・各応募者に対して審査員5名による審査を行う。 ・審査員は、「発表内容」「ポスターの見栄え」「プレゼンテーション」を審査する。合計点により受賞者を決定。
・受賞者をポスター発表中に決定し、その場で表彰式を行う。
後日、領域ホームページに掲載し、領域メーリングリストで発表する。

○概要集の提出率について

領域5の概要集提出率(論文提出率)は98.2%と高い水準をとなっている。
<8.国際会議・研究会の案内>

第3回計測インフォマティクス研究会
開催日: 2019年9月18日(水)~19日(木)
開催地:熊本大学 黒髪南地区 黒髪南E3(理学部3号館)
参加申込締切:2019年8月31日(土)
http://www.ar.sanken.osaka-u.ac.jp/SIG-MEI/

The 19th International Conference on Solid Films and Surfaces
開催日: 2019年10月6日~11日
開催地:広島アステールプラザ
参加申込締切:2019年9月13日
http://icsfs19.org/

The International Symposium on Plasmonics and Nano-photonics (iSPN2019)
開催日: 2019年11月11日~14日
開催地:神戸、生田神社会館
アブスト投稿締切: 2019年8月1日
http://www.ispn2019.org/index.html

UVSORシンポジウム2019
開催日:2019年11月16日(土) – 17日(日)
開催地:岡崎コンファレンスセンター
表希望、旅費支援、ロッジ宿泊希望締切: 2019年10月18日(金)
アブスト投稿締切: 2019年10月31日(木)
参加登録締切: 2019年11月1日(金)
https://registration.ims.ac.jp/UVSORSympo2019/

第25回HiSOR研究会「小型放射光リングによる多彩な量子ビームの発生と応用」
開催日: 2019年10月16日(水)13:00 – 17日(木)12:45
開催地:広島大学放射光科学研究センター2階セミナー室
参加申込締切: 2019年10月13日
hisors25@hiroshima-u.ac.jpへお申し込みください
http://www.hsrc.hiroshima-u.ac.jp/symposium/hisors25/

次世代放射光超高分解能RIXSワークショップ
開催日:2019年10月1日(火)13:00 – 17:00
開催地:東京大学物性研究所 6階大会議室
当日参加受付
https://www.3gev.qst.go.jp/files/RIXSWS.pdf

次世代放射光ナノ電子分光ワークショップ2019
開催日:2019年10月2日(水)13:00 – 17:00
開催地:東京大学本郷キャンパス山上会館 2階大会議室
当日参加受付
https://www.3gev.qst.go.jp/files/ARPESWS.pdf
<9.その他>

【申し送り事項】学生優秀賞仮賞状の紙が薄いので、次回は領域代表のポケットマネーで賞状用の紙を用意して、本部で印刷する。

 

</title日本物理学会2019年第74回年次大会 領域5インフォーマルミーティング<>